ただいま夜の八時過ぎ。ようやく家主のご帰宅のようだ。
そして彼女の開口一番。
「あんた…まだいたの。」
またこれだ。いつもの事だから、もう諦めてます(泣)
「おかえりなさい。お夕飯できてるよ♪」
あぁ…なんて僕はかいがいしいんだろぅ。自分で自分をほめてあげたい。
「ただいま。そうね、お腹空いたから先にごはんにしようかな。」
リビングに向かいかける先生を引き止める。
「じゃあ温めとくから着替えといでよ。」
はーい。と素直な返事をしながら部屋へと消えていく。
今日の夕飯の献立は焼き物が新物のサンマの塩焼き、炊きものがおあげと小松菜、あとはごはんとお味噌汁。先生は割と主菜をお酒のあてにしちゃうから、副菜と汁ものは欠かせない。今夜も完璧☆
「あら、もうサンマの季節?」
くんくんと鼻を鳴らしながら来る先生。結構笑える(笑)
「割とでてるよ。これから旬って感じだね。」
テーブルに全部運んだら、仲良く手を合わせて、「「いただきます」」
むぅぅ…魚はおいしいんだけど、小骨はあるし、食べるまでが一苦労。ひたすらサンマと格闘中。
「貸してごらんなさい。」
ひょいっと持っていかれたサンマが見る見るうちにあらすごい。
「これで食べられるでしょ?」
戻ってきた皿には綺麗に身だけがのっていた。
「あ、ありがとう。先生上手だね。」
別に年の功だとは言ってナイ(笑)
「まぁね。でも宏久にも苦手な事があるのね。」
ビール片手にサンマをつつく先生。おやぢ…
「まだまだ若輩者ですから。先生には敵わないよ。」
そんな会話をしながら夕飯は進み、先に食べ終えた僕が後片付けをしようとすると、先生がすると言うので先にお風呂に行く事にした。
あ、ここで一応言っておくけど、一緒に住んでいるわけじゃないからね。ご存じの人もいらっしゃるかもしれないけど、僕は県外のK大学に通ってるので、普段は独り住まいなのです。今は夏(+秋)休みなので入り浸ってるんだけど♪
リビングのソファでニュースをみながらぼーっとしていると、お風呂あがりほかほかの先生が冷蔵庫を物色し始めた。
「お風呂あがりがおいしいの〜♪すぱちゅ〜すぱちゅ〜すぅぱすぱちゅ〜♪秋〜♪」
どうやら新製品の缶チューハイをみつけたらしい。
プシュッという軽い音をたてて二酸化炭素が吹き出す。
ごくごくごく…
キャミワンピ(というらしい)一枚という無防備な姿で、おいしそうに喉を鳴らしている。
「うきゃっ(驚)」
背後から忍びより抱き締めて首筋に唇を寄せる。
ぷはっと吹いた口許を伝う滴がきらりと光った。
光りと果物の甘い香りに導かれ、透明な雫を舐めとりながら再度首筋にくちづげる。
「ちょっ…やめなさいよぅ…」
缶を片手に身をよじって逃げようとする先生。
こぼすといけないので、缶をとりあげ残りを一気にあおる。(ここで僕の年齢を気にしてはいけない)
いや、先生…ほとんど残ってないんですケド…ものすごく早いんじゃ…
「あーん、私のス○チュゥ〜」
いや、既にほとんどなかったから…
空になった缶を流しに置く。
「やんっ」
背後からまわした手が胸に忍び寄る。
柔らかくて、それでいて弾力がある。手に少し余るほどの大きさがなんともお気に入り。いつまでもふにふにと触っていたい。
ほんのり色付いた肌がなんとも扇情的だ。
「先生…すごく綺麗だよ。」
柔らかな感触となだらかな曲線を堪能しつつ囁く。
「当たり前よ…ちょっ…耳だめぇ…」
拒絶にならない甘い声が理性を狂わせていく。耳の縁をすうっとなぞり内へと侵入する。
体が小刻みに震えてるのが伝わってくる。ゾクゾクする快感を享受する亜矢子は次第に弛緩していく。
「ほら、ちゃんと手をつかないと…。」
言いながらシンクの縁に手をつかせる。
首筋から肩を通り、背中へとくちづける。時折キツく吸い上げると赤い花が咲く。
スルッと肩からひもが滑り落ち、白く柔らかい胸が露わになる。
「綺麗だよ…ほら、ここ…ツンっと上向いてて…」
言いながら胸の先を手のひらがかすめる。
「ひゃんっ」
手のひらでころがしたり、つまんだり、押し潰すと、甲高い声があがる。なんて甘美な小鳥のさえずりだろう。もっと聞きたくて堪らなくなる。
手首にひっかかり落ちきらないキャミワンピの下から手を侵入させ、白い足を撫であげる。
「ぁっ…ぁんんっ」
無意識のうちに前へと逃れようとする上半身。後ろへ突き出されるおしり。本人に誘っている意思がなくとも、僕は誘われる。
しつこいようだが、キャミワンピ一枚という無防備な姿である。少し手を進めれば何者にも妨げられる事なく白桃(笑)に触れることが…ほら、できた。
お湯で温もって普段よりも少し温かい柔らかな丸み。
撫でながら次第に奥を目指す。もう…少し…。
「ひゃんっ!」
熱く潤ったトコロに指先が触れる。二本の指が、そのまま誘いこまれるように奥へと進む。
わざとバラバラに動かしては水音をたてる。
「ほら…何の音?こんなにくちゅくちゅいってるよ?」
僕の問いに答える声はなく、聞こえてくるのは小鳥のさえずり…。
「ねぇ…少し足開いて…。」
ゆっくりとした動作に焦らされながら、開かれたぬかるみを、ためらう事なく一気に突き上げる。
「ぁぅっっ!」
急な動きに亜矢子の背はしなり、シンクの縁を握る手に力がこもる。
激しいと訴えながらも、突き出されたおしりは淫らに揺れ、美しくも扇情的な姿に僕は煽られっぱなし。
そしてさらなる最奥を目指し、亜矢子の腰をつかみ力強く引き寄せる。もう、クラクラしそう…。
「もぅ…だめぇ…ぁぁぁっ…。」
痛いくらいの締め付けに、僕も限界を悟った。
不自然なほどに反る亜矢子の背中。声にならない悲鳴。そして圧迫感。どれもが僕を追いやった。
そのまましばらく亜矢子を抱き締めてじっとしていた。
ようやく息が整ってきたところで、亜矢子が一言。
「……重い。」
開口一番、今度はソレかぃっ(泣)
♪あとがき♪
皆様今晩和。黒晶御剣です。またまたまた宏久&亜矢子です。お題です。
今度は二本立て。『透明な雫』と『キッチン』です。本当は、9月中に・・・というか秋の間にアップする予定でした。しかし予定は未定。ぷちスランプで執筆ゼロが続き気付けば12月・・・このままだと来年の9月かっ!?それはダメだろっっ!!と、一斉奮起しまして(苦笑)どうにかこうにかなりました。
季節はずれなところはお許しください。さて・・・クリスマスは書けるのか?
たぶん無理です。ごめんなさい。
では、また次の作品でお会いしましょう。
20031218 黒晶御剣 拝
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